PowerBuilderマイグレーション

(PowerBuilder既存資産の利活用)

PowerBuilder5.x、6.x、7.x、8.x、9.x、10.x、 11.x、 12.x

→ Appeon PowerBuilder 2019 R3

(最新OSや最新データベースのバージョン対応は、随時更新されます)

 

1.ソースコードのバージョンアップ作業

(1) オブジェクトの棚卸

PowerBuilderのマイグレーション実施前に、物理構成の棚卸を行います。
・未使用のPBLを削除
・重複オブジェクト(未使用)を削除

(2) PowerBuilder新バージョンへの移行

PowerBuilder IDEにて、ソースコードの移行を行います。
(警告およびエラーが発生した場合、その対応を行います)
最新バージョンで非サポートになった関数、仕様変更となった関数の修正を行います。
※仕様変更となった関数で代替関数の用意が必要なとき、弊社にて関数提供をいたします。
※PowerBuilderの不具合による問題が生じた場合、別途ご相談させていただきます。

2.Unicode対応

Ver9以前からマイグレーションする際の必須作業となります。

(1) 文字列操作関数の置換

DBなどの環境(文字コード)に合わせた関数の置換を行います。

(2) バイナリーデータのエンコード

バイナリーデータを扱う際、DBなどの環境(文字コード)に合わせたエンコーディングを行います。
(Blob型←→String型)

(3) 環境依存文字の入力抑止

Ver10からUnicode版となり、環境依存文字の入力が可能になりました。
DBなどの環境(文字コード)でUnicodeを扱わないアプリでは、DB登録など文字化けが生じるなど、正しい結果が得られません。
この問題を解消するために、環境依存文字の入力を抑止する仕組みを組込みます。

(4) カラムなどの入力フィールドの桁数制限

Ver10から入力フィールドの桁数が、バイト数から文字数に変更なりました。
この文字数の桁単位に起因する、DB登録時のオーバーフロー(DBエラー)を抑止する仕組みを組み入れます。
※(3)(4)については、ウインドウコントロールの先祖クラスを用意し、継承元の置換を行います。

 

3.基本動作試験(現新比較)

(1) 基本動作の確認

画面遷移、データ入力と登録、表示、印刷等の操作を行い、新バージョンの動作に支障がないことを確認します。

(2) Unicode対応の確認

・環境依存文字の入力抑止が有効になっていることを確認します。
・カラムなどの入力フィールドの桁数制限が正しく動作していることを確認します。
※PowerBuilderの不具合による差異については別途ご相談させていただきます。
※動作に支障がある差異の報告、及び修正を行います。
※動作で気がついた箇所がある場合、特記事項として報告します。
※DBデータのエビデンスを残さない前提ですが、ご要望に応じて別途対応させていただきます。

4.改修、問題解決、提案事項(基本動作試験後の対応)

(1) 差異の対応

差異があり、PowerBuilder不具合のために修正ができない課題の対応を行います。
(調査、代替手法の検討、実施確認、実施、評価)

(2) 特記事項

特記事項として残した課題について、調査検討を行い、実施可能の判断で対応を行います。

(3) 提案事項(機能追加)

・データウインドウ一覧の動的なソート(タイトルをボタンに変換し、ボタン押下でそのカラムデータをソート、複数カラムの指定が可能)
・データウインドウ一覧の数値カラム下に、データバーを表示
・OLE Excelを用いた一覧出力機能(カラムのデータ型に合わせたセル書式の設定、フィルター機能付き)
※Unicode対応のデータウインドウクラスを組込んだ場合は、その場所に機能を追加します。
※Unicode対応がなく、かつ、データウインドウクラスを用いていない場合は、クラスを組込む作業が発生します。

◆ 概算見積について

(1) 最初に、マイグレーション(上記「1.~3.」)の概算見積をとらせていただきます。

ご要望に応じて何通りかのパターンで提出が可能です。
例)
パターン1 全ての工程を弊社が担当する見積り
パターン2 テスト工程の一部を弊社とお客様で分担する見積り
パターン3 テスト工程のほとんどの作業をお客様が担当(弊社パイロット試験)する見積り
パターン4 テスト工程を弊社技術者が現場に常駐して行う見積り

(2) 基本動作試験が終わった後、改修、問題解決、提案事項(上記「4.」)の概算見積をとらせていただきます。

ご要望に応じて何通りかのパターンで提出が可能です。
例)
パターン1 作業対象をご提示いただき、それの対応のための見積り(調査に時間を要します)
パターン2 毎月80時間の上限を目安として、逐次対応させていただく見積り(毎月、低コストでの対応)

本件に関するお問い合わせはこちらからお願い致します。
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